研究内容

昆虫に寄生する冬虫夏草に関する研究

冬虫夏草とは、酵母やカビなどと同じ子嚢菌門に属する糸状菌が昆虫に寄生して昆虫体内で増殖し、多くの担子菌類が形成するいわゆる「キノコ」と同様の子実体を形成する昆虫病原性糸状菌の総称です。冬虫夏草の一種であるサナギタケ(Cordyceps militaris)は抗腫瘍作用をもつコルジセピンを含有していることが知られており、その子実体は漢方薬や高級薬膳料理の食材として利用されています。そのため、人工培地やカイコ蛹を用いた子実体大量栽培技術の開発が進められていますが、子実体形成のメカニズムは全く明らかになっていません。本研究所ではサナギタケやBeauveria bassianaを用いて機能ゲノム解析を行うことにより、冬虫夏草の宿主への感染や子実体形成、二次代謝産物生合成のメカニズムを解明することを目指しています。

サナギタケの子実体